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4/20 武庫川渓谷沿い 廃線敷き跡ハイク

  • 執筆者の写真: MONDO1 GOOD
    MONDO1 GOOD
  • 4月29日
  • 読了時間: 6分

更新日:4月29日

春の風が気持ちよい季節です。

武庫川渓谷沿いのJR福知山線の廃線敷き跡にウォーキングに行ってきました。

集合 JR生瀬駅 9:30 参加者 6名


駅前には他に何組かグループが集まっていました。人気のウォーキングコースです。



駅前の駐輪場のおじさんに地図をもらいました。

JR廃線の跡を歩くコースですが、生瀬駅から武田尾駅まで6つのトンネルを抜けていきます。現在の路線は、西宮名塩駅を経由して山の中をトンネルを通してショートカットしています。


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少しJR福知山線のことを調べると(以下 AI調べ)

  1. 生瀬駅1898年(明治31年)6月8日に「有馬口駅」として開業し、1899年に生瀬駅へ改称

  2. 武田尾駅1899年(明治32年)1月25日に開業

  3. 1904年(明治37年)に福知山~新舞鶴(現在の東舞鶴)間が開業

その後、1986年8月1日に福知山線の生瀬駅 - 武田尾駅間が新線に切り替えられたことで、廃線となる。


1800年代の開通とのこと驚きです。トンネルを掘る技術も十分発達していなかったので、渓谷沿いに鉄道を通したのか。重要なインフラとして港のある舞鶴までつなげる計画でできた路線のようです。





生瀬駅(なまぜ)から歩くと、コースの途中に廃線敷きコースの看板が立っています。


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立派な高速道路の橋脚の下を通って、廃線敷きのコースへ向かいます。


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ルートの始めに、見所の案内板が建っています。


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街中から近いですが、渓谷の大自然が広がります。


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渓谷沿いに旧福知山線があったことがよく分かります。


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ハイキング道には、昔の鉄道の枕木があります。少し不揃いな枕木が年代を感じさせます。


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『 線路は続くよどこまでもー 』という歌のとおり、枕木が続きます。


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枕木を補強している針金も手作り感があります。


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橋脚を見てみると、レンガ造りなんでしょうか?

何度か改修されているようで、新旧の素材が混在しているところ趣があります。


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昔の職人さんのお仕事。


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錆び方が 半端ない。


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武庫川渓谷- 想像を超えるサイズの巨石が見られます。2階建ての建物くらいのサイズ。


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歳月をかけてつくられた自然の造形。ぞくぞくします。


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しばらくして、最初のトンネルへ。


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トンネルは、奥へ進むにつれて真っ暗に。灯りがないと進めないです。携帯のライトを頼りに前進します。


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素敵な写真が撮れます(Mさん撮影)。


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枕木を見ていると、不揃いで手作りの釘が残っていました。

「K」「Y]「蝶のようなマーク」の3つの刻印がありました。

英語は名前のイニシャルなのか??おしゃれなマークを刻印するあたりいいですね。


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春らしい花も楽しめます。


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今回はかなりゆっくり歩きました。

ところどころで立ち止まり雑談をしつつ進んでいきました。


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線路脇に 未使用の枕木が山積みされて置いてありました。


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古い鉄橋が現れました。これまた錆がすごい。


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昼食は、「北摂里山博物館」の「桜の園亦楽山荘」という広場でとりました。


北摂里山博物館 のHPには、以下のような説明あり。

『阪神北県民局管内にある 里山の一つひとつを展示物に見立て、多くの人が気軽に訪れ、それぞれの目的に合わせて利活用できる"地域まるごと博物館"とします。』(HPより引用

「北摂里山博物館」 HP https://hitosato.jp/

「亦楽山荘」関連 Blog https://sake-museum.jp/sakura/1183/


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こちらの広場は、桜の研究者(笹部氏)が拓いた場所とのこと。これほど桜を愛した男はいないという偉人のようです。初めて知りました。


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①笹部氏の功績 荘川桜の移植 https://sake-museum.jp/sakura/780/

②笹部氏の功績 関西の桜植樹 https://sake-museum.jp/sakura/733/

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広場には 福知山線工事に関する慰霊碑があります。 https://nsphyogo.com/board/detail.cgi?sheet=hp33&no=749


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広場から武庫川に降りることができます。


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「ふるさと桜づつみ回廊」の看板がありました。 HPには、兵庫県県土整備部(整備当時は土木部)が、平成3年度から平成12年度にかけて、瀬戸内海から日本海を結ぶ延長約170kmの河川沿い(武庫川~篠山川~加古川上流~円山川)を約5万本の桜でつなぐ「ふるさと桜づつみ回廊」を整備しました。』との掲載。


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道路脇に桜の木が植樹されていましたが、ほとんどのサクラは季節外れで散っていました。

ただ最後に見事な遅咲きの桜(八重紅枝垂れ)が見送ってくれました。


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鮮やかな黄色の花びらが落ちていました。


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ゴール地点にお洒落な生演奏。本当にこの場所によく似合う曲でした。


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ゴール地点のお店の花壇。


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「ひなたぼっこ」というアイスクリーム屋さんでスイーツをいただきました。


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駅前も渓谷が続いています。


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駅前の道路脇に ヤマブキという花。鮮やかです。


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武田尾駅のホーム

1986年に開通した新線のトンネル。


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最後に

今回は武庫川渓谷沿いの福知山線の廃線敷き跡を歩きました。鉄道の廃線敷きを歩ける場所が少ないのでとても貴重な場所です。少し調べると、こちらのハイキングコースは、近代化していく日本の歴史の一部が残る場所である事が分かります。

1899年 今回の廃線敷きのルートが開通していることは本当に驚きです。日露戦争が始まる前、当初は馬車鉄道(線路の上に客車や貨車を乗せ、馬に引かせて運行する鉄道)としてスタートしたものを、海外の技術を導入して蒸気動力を利用した鉄道として敷設。日本海の舞鶴まで繋げる 当時としてはとてつもない壮大な官民合同プロジェクトだったようです。

大正時代の改修にあたって、朝鮮から来た作業員の方が工事中の事故により亡くなられていて、工事に携わっていた関係者の苦労は現代の私たちには想像ができないものだったようです。1986年新線の開通にともない廃線となった線路敷きは、今はハイキングコースとして整備され、1991年から10年かけて兵庫県のサクラ回廊事業で沿道に植樹されたサクラを楽しむことができます。廃線敷きを閉鎖するにはあまりにもったいない武庫川渓谷の自然美があります。なにより開通させた先人の苦難をふりかえる場としても貴重で、欧州に富める国として挑んでいった日本の勇ましさの記録としてもこの路線は見応えがあります。

不揃いの枕木や錆びた鉄橋など、今の建築物と見比べると心もとない部分もありますが、所々に枕木に打ってある不揃いの鉄の釘を見ると、当時の職人たちの存在を感じることができます。KやY、蝶のようなマークを刻んだ同じ釘を多く見つけましたが、3人の職人さんがそれぞれのイニシャルの釘を使用していたのでしょうか。たった一つの釘だが、彼らが生きていた痕跡が見られる。自分の物には名前を書いとけ、小さい頃に親から教わったような教訓。こんな場面でも活きてくる。知恵は偉大です。福知山廃線敷き跡はヤバい場所に作られた産業遺産です。社会を進化させてきた時代の気配を感じることができます。今はサクラが植栽されて平和な場所としてハイキングで楽しめることは素晴らしい。次回はぜひ春のサクラの季節に再び訪れたいと思いました。今回ご一緒したみなさん ありがとうございました。


あとがき

荘川街まちづくり協議会のHPに、『私たちの町の誇りである、樹齢500年の『荘川桜』を紹介します。この荘川桜は元々この場所にあったのではありません。』と笹部さんの関わった偉業の一つが紹介されてました。成し遂げる意志、遺す意志、引き継ぐ意志 、人の営為は様々見られるが、造ってはあっけなく壊す、モノは大事に。文化遺産が多くある日本ですが、日本人じゃないみたいな自分を再発見した貴重なハイキングだった。









 
 
 

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